2009/12/30

インドから新年のあいさつ+α

まだ年は明けていませんが、インドからチラホラとHappy New Year!とメールが届き始めました。

そして、同時に、1月10日からのBOPビジネスF/S調査で訪問する村の情報も届き始めました。もうずっと前からインドのパートナーTERIと話をしていましたが、やはり2週間前くらいにならないと本腰が入らないのかな。。。

2009/12/29

冬休みの宿題

冬休み1日目です。
私の冬休みの宿題はいろいろありますが(例えば山積みになった本を読むこととか、1月のインド出張に備えてヒンディー語を磨くとか)、このところサボり気味だったブログの更新もその一つです。

今更さかのぼって書くのもヘンかも知れませんが、この一カ月たくさんの出会いや出来事があったので、ぜひそれを記録に残しておきたいと思います。

話はそれますが、自宅そばから見えるスカイツリー。
9月にこんなに背が低かったのに、



今はずいぶんスラリとしてきました。


私たちの歩みはツリー建設のようにはまだ目には見えませんが、一つ一つレンガを積み重ねられてきたはず。出会った方々への感謝も込めて、書きますね。

2009/12/28

2009年仕事納め

ガイアも本日で仕事納めです。

変化の大きい1年間でした。
もっと厳密に言うと、大きな変化の前の小さなザワツキが、最初はパラパラと現れて、次第にそのスピードと数が増してきた1年でした。

今年もガイアを応援してくださったみなさま、ありがとうございました!
応援してくれる人がいる、関心を持ってくれた人がいる、それがどんなに心強いことか。
今年出会った方々とは、このあとの大きな変化を一緒に創り、体験していくことになるのだと思います。

来年も、(まあ来年の今頃、どんなことになっているのか想像もつきませんが)一緒にワクワクしながら、新しい世界をつくりましょう♪

2009/12/17

空から見た地球 映画「HOME」

忙しいときに限って、関係ないことをやりたくなる

ってことありませんか?

今日は私もそうでした。やることは山積みなのに、ふと思い出してしまったこの映画。
6月に期間限定でYouTubeで公開されていましたが、探してみたら、今も見れました。

http://www.youtube.com/watch?v=jqxENMKaeCU

空から見た地球の映像が淡々と紹介されます。
自然が創り出す造形の美しさ。
一方で、近代文明が創り出した建造物や大規模農場の整然とした造形に感じる違和感。

BELLA GAIAに続いてお勧めの一本です。

2009/12/16

ノットワークカフェ

東大駒場でのコペルニク中村さん講演後、その足で夜のセミナー会場@赤坂に向かいました。
今日は8時から、ノットワークカフェ(BOPビジネス自主勉強会)でソーラー充電ステーション事業の話をすることになっています。

「ソーラー充電ステーション事業」とは、現在寄付で実施している「ソーラーランタンプロジェクト」の事業バージョンのことで、現在ビジネスモデル&プランを作成中のものです。

ノットワークカフェは、ビジネス、官公庁、国際機関、NPO等々さまざまなバックグラウンドの方々が集まって、熱く議論を交わす場。今日は、「ソーラー充電ステーション」のアイデアをみなさんに叩いてもらいます!

コペルニク中村さん

東大大学院の「人間の安全保障プログラム」のセミナーに行ってきました。

第94回HSPセミナー(講演会)
第10回「平和構築とビジネス」研究会「貧困層(BOP)向け技術と人間の安全保障」

本日のスピーカーは、Kopernik (コペルニク)共同創設者 中村俊裕さん。

中村さんには先週末飲み会の2次会だか3次会だかでいろいろな人が合流する中でお会いしました。その時はあまり時間もなく、コペルニクで扱うBOP向け製品の実物をいくつか見せていただいただけだったので、今日はじっくりお話を伺いたいと思い参加。

コペルニクでは、BOP層の人々(あるいはそこで活動するNGO)が、BOP向けの製品に直接アクセスできるような場を提供しようとしています。
確かに既にどこかの国・地域で出回っているBOP向け製品が、遠く離れた国・地域のBOP層には全く知られていない。知ったとしても入手できる経路がない。というのは容易に想像できる状況です。
それをインターネットを介して、直接手に入れられるようにする。
さらにそこに資金提供者(先進国の人々)も参画する。
Amazon × Kiva のようなイメージです。

海外の既存のBOP層向けプロダクトに関する情報がコペルニクのような活動を通してもっと出回ると、「自分達ならここをこう改善する」「あの技術が使えるかも?」等々の発想が日本企業の中にも生まれて、BOPビジネスに積極的に取り組み始めるときの材料になるでしょう。

本来ニーズありきで製品は開発されるべきものですが、コペルニクのように、すでに存在している製品を通してニーズを知らしめる、というのもBOPビジネスの場合は有効なのかもしれません。

中村さんのブログ→ http://www.thekopernik.blogspot.com/

コペルニクのWebサイトは年明けOpen?だそうです。

2009/12/15

第2回インドナイト

先月からインドレストラン巡りが始まりました。参加者はBOPビジネスのネットワークの中で出会ったインドに縁のある女性4人+ゲスト。今日はその2回目で、銀座のカイバルに行きました。

すべてが美味しかったです。冷製なすの前菜が絶品でした。カレーももちろん。念願のビリヤニにも挑戦し大満足。あやうく真面目な話をし忘れるところでした。

次回は料理の写真を撮っておきます。(ブログの趣旨が変わっちゃいますね。笑)

2009/12/12

SVPネットワークMTG+忘年会

今年8月から、ガイア・ヴィレッジ/ソーラーランタンプロジェクトを支援してくださっているソーシャルベンチャーパートナーズ(SVP東京)のネットワークミーティングに参加しました。毎回テーマに合わせて数人(組)のスピーカーを招待してお話を聞くイベントです。
私も今年2月の自然エネルギーの回にスピーカーとして参加しました。実はそれがご縁で、その後SVPの投資・協働プログラムに応募し、選考を経て、現在に至るわけです。今年のたくさんの方々との出会いは、まさにその2月のイベントを契機に始まったと断言します!

今日も最後に少し近況報告&お知らせをさせてもらいましたが、SVPのみなさんの前に立つと、毎回不思議とエネルギーをもらうことができます。(投資協働先選考のプレゼンでさえ、そうでしたよ。)

ネットワークミーティングの後の忘年会でも、みなさんに応援の言葉を頂きました。

本当に一年間、ありがとうございました。
また来年も一緒に頭を悩ませて下さいネ!

2009/12/11

JICA訪問

今日はJICAのインド担当部署の方にお会いしました。
日本からインドへのODA(円借款)というと、デリーメトロ(地下鉄)のような大規模インフラが目立ちますが、住民参加による森林保護など、草の根的な活動への支援も行われているんですね。

1月初めにはJICAが支援しているプログラムの担当者が帰国してお話をされるそうなので、ぜひ聴きに行きたいと思います。また、1月のF/S調査では現地事務所の方にお目にかかりたいと思います。

2009/12/10

ポストカードでソーラーランタン&トラ保護支援しませんか?

このブログでも何度かご紹介している、インド・ラジャスタン州のトラの村。
現地NGOタイガーウォッチでは、ソーラーランタンの導入だけではなく、少数民族の女性たちにハンドクラフト作りを指導しています。(そうすれば女性たちが現金収入を得られるようになるので。)
9月に訪問した際に、私たちもいくつかハンドクラフトを購入しました。ランチョンマットのような小さなものから、ベッドカバーサイズの大きな布地まで。

デザインはトラをはじめとした動物が多く、土地柄を表しています。
トラといっても何種類かデザインがあって、強く猛々しい感じのトラから、どこか間抜けな(?)トラまで、いろいろです。


例えばこれは、さすがにトラじゃないとは思いますが、何の動物なのやら・・・笑

その一つを題材にしたポストカードがこのたび完成しました。

(ごめんなさい、写真の向きがヘン。)

カメラマンさん、デザイナーさんが、とても素敵に大人っぽいテイストに仕上げてくださっています。
実は先日のスタディツアー報告会で試験的に販売したところ大好評だったので、本日増刷いたしました!


ご購入いただくと、売上の一部が、タイガーウォッチの活動する村へのソーラーランタン寄付に充てられます。ガイアはまだネットショップを持っておりませんので、ご希望の方は直接お問い合わせください!


何しろ2009年はトラ年ですから、何かにつけてお役に立ちますよ!

2009/12/06

ツアー参加者同窓会(第二弾)

9月下旬の社会人スタディツアーの参加者で同窓会を行いました。
実はすでに2回目の集合です(*^_^*)

渋谷某所のカフェでお茶しつつ、今回は、来年3月と5月に予定しているスタディツアーの内容について、経験者の立場からご意見&アイデアをいただきました。(3月は春分の日前後、5月はゴールデンウィークを予定しています。)
1回は前回と同じ地域のソーラーランタンの村、もう1回は新しい地域に行ってみようか…などと考えています。観光も少し入れてみようか、都市の暮らしぶりもみたいね 等々。

9月のツアーはガイアとして初めての企画だったので、参加者といっても半分一緒にツアー作った「同志」のような人たちです。ツアーに限らず、これからのプロジェクトについてたくさん相談に乗ってもらいました。

そうやって話す中で、自分がやりたいこと、やるべきだと思うこと、が次第に整理されてきました。やっぱり、もっと現場を知らなければいけないんです。そしてそれが、今の私が一番ワクワクすることでもあります。(そしてきっと、このブログを読んでくださる方が一番知りたいと思っていることでもあるんじゃないかなと。村のくらしが。)

ここ最近のもやもやが少し晴れたような気がしました。
ありがとうございました!

2009/12/04

BELLA GAIA ~宇宙から地球を見る体験~

アマゾンの山火事、
北極海の氷面積の変化、
地球の周りを回る人工衛星の軌道、
私たちを守ってくれる地球の磁場、
膨張し続ける宇宙の中を(自転して、公転しながら、さらに太陽系ごと)猛スピードで移動している地球・・・

NASAの映像を元につくられた美しい映像作品『BELLA GAIA』をプラネタリウムで鑑賞しました。(今晩だけの特別試写会でした。)

地球の表面にへばりついた小さな生物(私たち人類)の日々の営みが、本当にちっぽけに思えます。何にあくせくしていたのだろう、何にストレスを溜めていたのだろう、と。そしてまた、小難しいこと抜きに、この美しい地球は本当に「在り難い」存在なのだと。忘れてはいけないのだけど日々の生活の中でついつい忘れてしまう根本的な地球や命に向き合う姿勢を、ときにはこういう映像で取り戻すことができたら・・・何か変化が起きるかな。

5分間のサンプル映像がYouTubeにあがっています。どうぞ見てみてください。

2009/12/02

100万クリック達成 ~KDDIキボウのカケラ~

KDDIさんのクリック募金「キボウのカケラ」
インドの小学校への募金プログラムが、ついに、100万クリック達成しました!!

100万クリック目をクリックした方がウラヤマシイ(*^_^*)

今年2月からコツコツとクリックしてくださったみなさま、ありがとうございました!

2009/11/28

美味!「地球のなかま」セット

ミスターフレンドリーカフェでは、ランタンWEEKS期間中、特別メニュー「地球のなかま」セットを味わうことができます。



ホットケーキ+ランタンソフトクリーム+有機ドリンク+絵本のスペシャルセット、1000円

カフェの定番メニュー、バターとメープルシロップをかけたこんがりしたホットケーキ(ミスターフレンドリーの形です!)はもちろんおいしいですが、
何と言っても感動したのは、ランタンをイメージしたババロア&ソフトクリームです。

もっと大きなカップで食べたい!!と思うくらい。

こんな素敵なメニューを作ってくださったカフェのみなさま、ありがとうございます。

期間限定だなんて、もったいない~。12月11日までにまた食べに行かなければ!!
まだの方、ぜひご賞味ください!

※また、このセットをお買い上げいただきますと、100円がミニ絵本分としてソーラーランタンプロジェクトに寄付されます。

2009/11/27

スタディツアー報告会開催しました。

大学生11人が参加したスタディーツアーの報告会「GAIAユース ~僕らがインドで見たもの、得たもの、感じたこと~」が盛況のうちに終わりました!

代官山のミスターフレンドリーカフェをお借りしての2時間超。
予定時間をオーバーして、盛り上がりました。(カフェ関係者のみなさま、ありがとうございました。)


まずは、学生からのプレゼンテーション。



そしてグループに分かれて、学生と参加者のみなさんとの間で詳しく村の話をしたり、、、


代表の野中からも少しお話させていただきました。


短い時間でしたが、インドの村を少しでも身近に感じて頂く機会になったらとしたら本当に嬉しいです。

最近急速に途上国の貧困層を対象にしたBOPビジネスが注目されつつありますが、そのビジネスの先にいるのはこういう村であり、子どもたちなのだと、たくさんの方々に知ってもらいたいと思っています。


◇ミスターフレンドリーカフェでは、12月11日(金)まで「MR.FRIENDLY ソーラーランタンプロジェクト WEEKS」 を開催してくださっています。12月11日夜には、アコースティックライブが予定されています!詳しくはこちらから。

2009/11/23

ランタン写真展の準備

明日24日から、ミスターフレンドリーカフェでソーラーランタンの写真展が開催されます。店内に、ソーラーランタンの村の写真10数枚を3週間展示して頂けることになっています。

ギリギリになってしまいましたが、何とか写真の印刷が昨日出来上がり、今日その写真を薄いスチレンボードに貼って完成となります。
祝日でしたが、事務所で2人がかりで作業をしました。

そして、もはや宅急便も間に合わないので、このトラのブランケットを風呂敷に見立てて大きな包みを作り、、、

えんやこらと代官山のカフェにまで持って行ったのでした。

トラさん、ありがとう~。

2009/11/18

村の人から言伝

ラジャスタン出張を終え、デリーに戻ってきたTERIのデバジットと再び電話で話しました。

ノルウェーからランタンプロジェクトの取材に来たメディアの人たちを、私たちが9月に行ったのと同じ村に案内したそうですが、開口一番、彼はその様子を話してくれました。

一行が村に着いたとき、村の人たちは、
「ねえねえ、あなたたちも日本から来たの?」
「9月に来た子たちはもう来ないの?」
「なんで彼らは一緒に来なかったの?」
などと、ノルウェーの人たちに質問していたというのです!?

それにはデバジットも驚いたようで、「きみたち、すごいね!あんなに村の人たちに強い印象を残していたなんて、びっくりしたよ。一体何をしたんだい?」と興味津津。

「そりゃあ、一緒にカバディやったもの・・・」とは言いませんでしたが(!)、私たちが今でも村のことを思い出すのと同じように、彼らもまた私たちのことを思い出してくれていると思うと、うれしいですね。

2009/11/17

電話の向こうに村の音

現在、1月のインド現地調査に向けてTERIと一緒に準備を進めています。

その件で話したいことがあり、今日TERIの同僚デバジットの携帯に電話をしました。
すると、何やら後ろが騒がしく・・・クラクションの音が聞こえてきます。
「いやー、今日はラジャスタンに来ているんだよ。君たちが9月に行った村にまた行く途中なんだよ。」とのこと!

思わず、「ええー、ほんとに?どこ?誰と??」と興奮してしまいました。

電話の向こうには、こんな風景が広がっていたんでしょうね~。


ロヒタス(NGOのスタッフ)も一緒だったかなあ。管理人さんは元気かしら?クリシュナは?・・・などなど突如、インドの村に呼び戻された気がしました。

ゆっくり話したかったのですが、そろそろ携帯の電波が届きにくいところに入りそうだったので、明日彼がデリーに戻ってから話すことにしました。

本当はメールで送った書類を見てほしかったのだけど。。。ああ、彼もiPhone持っていればいいのに、と思わずにはいられませんでした。

そんなことになったら、無電化村の暮らしもかなり便利になりますね。

2009/11/09

インドスタディツアー報告会開催のお知らせ

お待たせいたしました!
9月のスタディツアーに参加した学生が中心になって、ツアー報告会を開催することになりました!
場所は、日頃からガイアを応援してくださっているスーパープランニングさんの「ミスターフレンドリーカフェ」です。

以下、学生メンバーからのメッセージです!!




今年9月、ガイアユースメンバー総勢11は、ガイアヴィレッジ(※)の舞台であるインドを訪れ、現地の無電化村における調査や交流
を通じてさまざまなことを考え、感じ、得てまいりました。
帰国後、その経験を少しでも多くの人に伝えたい。ユース一同素直にそんな思いになりました。そしてその思いを伝える場として今回
Gカフェを開催いたします。ぜひお越しになって学生が感じたインドの姿をともに感じ、考えてみませんか。

当日は時期を違えて同じ地域を訪問したガイア社会人メンバーの方々によるトークの場も設けてあります。学生とは異なった視点での今後のインド農村部の可能性についてお聞きいただける機会にもなっておりますのでご期待ください。

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
NPO法人ガイア・イニシアティブ(GI)
GAIA cafeのお知らせ
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

▼プログラム

トークセッション
~GAIAユース 僕らがインドで見たもの、得たもの、感じたこと~

スピーカー
ガイア・イニシアティブ ユースメンバー(代表:伊藤勝吾ほか11名)

▼日時:2009年11月27日(金)

19:00 開始(18:30 開場予定) 21:00終了予定

▼場所:ミスター・フレンドリー カフェ
最寄り駅
東急東横線代官山(徒歩4分)
JP恵比寿駅(徒歩9分)
地図はこちら→ http://www.mrfriendly.co.jp/fr_net3/02_shop/index.html

▼参加費
社会人2000円/学生1500円(期間限定ソーラーランタンプロジェク
トメニュー”地球のなかまセット”つき)

▼お申し込み方法
参加ご希望の方は
①名前
②所属(会社名など)
③連絡先
を本文に添えて【11月20日(金)までに】
ガイアイニシアティブGカフェ担当/ガイアユースチーム 小杉
gaia.gcafe7th@gmail.com)までご連絡ください

締め切り日前でも定員30人になり次第、申し込みを締め切りにさせていただきますので、ご都合のつく方は、お早めにご連絡ください。




===(ご参考)===================================
MR.FRIENDLY Café 
ソーラーランタンプロジェクトメニュー“地球のなかまセット”

■期間限定 11月24日(火)~12月11日(金)
■ホットケーキ+ランタンソフトクリーム+有機ドリンク+絵本のスペシャルセット!1000円(税込)
バターとメープルシロップをかけたこんがりしたホットケーキとランタンをイメージしたババロア&ソフトクリーム、選べる有機ドリンクとミニ絵本「地球のなかま」がセットになったお得なメニューを期間限定販売します。
このセットをお買い上げいただきますと、100円がミニ絵本分としてソーラーランタンプロジェクトに寄付されます。

2009/11/08

[インド]タイガーウォッチのオフィスにて

トラの村を訪問した時のことを書きたいと思います。

長い長いドライブの末(実はこの後もドライブは続いたのですが)、まずはサワイマドプールの町で、導入パートナーNGO「タイガーウォッチ」の事務所を訪ねました。

この町には国立公園を訪れる観光客用のホテルがたくさんありますが、9月はオフシーズンなのでどこか眠たげな空気が漂っていました。事務所は繁華街から離れ、道路からも少し離れた静かな森の中にありました。






そこでお会いしたのは、このお方!

タイガーウォッチの副会長ファテ・シン・ラトール氏です。(通称ファテジ:ファテさん、という意味です。)
前職はこの地区の森林局の局長で、そのころからトラの保護に尽力されてきたそうです。本当にエネルギッシュな方で、我々みな圧倒されてしまいました。トラとコミュニティへの強い愛情が伝わってきました。ファテジあってのタイガーウォッチです。

こんな感じで、先生のレクチャーを受ける生徒たちのごとく、ファテジを囲んでお話を伺いました。


お話はまだまだ尽きないし、私たちももっと聞きたかったのですが、何しろ今回は日帰りしなければならず・・・(>_<) 「なんだって?日帰り?!そんなのクレイジーだ。」「次に来る時はもっと長くいるように!」などとお叱りを受けつつ、事務所を後にしました。

必ず戻ってきますね!

クリック募金もう少しで目標達成です!

今年2月から続いていた、KDDIのクリック募金『キボウのカケラ』によるインド学校支援の募金。
ついに、92万円にまでなりました! 目標の100万円まであと少しです。(毎月10万円のペースで来ているので、今月中にはゴールインですね。)

100万円ということは、つまり100万クリック。一人(一台)1日1回ですから、本当にたくさんの人が、地道に応援し続けてくださって、ここまで来たんですよね。ありがとうございます!

支援先の学校については、今、インドのパートナー(現地の財団)と詳細を相談中です。もう少しお待ちください!

まずは、クリックをどうぞ↓



とても素敵なサイトです。ぜひ音楽ONにしてお楽しみください。

2009/11/07

[インド]人形劇の名手@ベアフットカレッジ

みなさん、「子ども劇場」ってご存知ですか?
私はつい最近初めて知ったのですが、子どものうちから芸術(特に舞台芸術)に触れる機会があるべき(=それは子どもの権利でもある)との考えのもと、もう何十年も各地で脈々と続いている活動なのだそうです。
この週末、千葉県でこの活動を続ける方々のお話を伺うことができました。

そして思い出したのが、インドで見た人形劇のこと。
ベアフットカレッジ(Barefoot College:「裸足の大学」の意味)では、社会問題、環境問題、あるいは新しい制度や仕組み等を村人に知らせるときに、人形劇を使っていました。

太陽光発電の設備や授業を見学する合間に連れて行かれた部屋には、たくさんの人形とお面がありました!



ベアフットカレッジの本部キャンパスは、インド北西部のラジャスタン州にあります。そしてこれらは、この地域の伝統的な人形劇「カトプトリ」の人形たちです。

それまで言葉少なに道案内をしてくれていたラームバスさんは、ここで人が変ったように(!)素晴らしい才能を披露! 力強い言葉があふれだしてきて、彼の創り出す世界にすっかり惹きつけられてしまいました。



ラームバスさん、ベアフットに来る前は会計士だったのだそうです。今は、ベアフットの本部でコミュニケーションブロックの担当として、人形劇、影絵、そして最近はラジオ局設立に奔走中。

お気に入りの人形と一緒に写真撮りましょう!ってお誘いしたら、この二つを選んでくれました。(私も一緒に写っちゃいました♪)


本と机で勉強するだけが勉強ではありませんよね。難しいことを難しい顔をして聞くより、ちょっとリラックスして人形劇を通して聞くほうが、すんなり頭に入ってくるかもしれません。
例えばソーラーランタンの使い方や、パソコンの使い方、はたまた地球温暖化の問題を、この人形たちに説明してもらったらどうでしょうね?

2009/10/23

テリティーはいかが?

ソーラーランタンプロジェクトのパートナー「TERI」(エネルギー資源研究所:The Energy and Resource Institute)は、その名のとおり、エネルギーと資源分野を専門としています。
政策立案から、技術究、そしてソーラーランタンプロジェクトのようなコミュニティ開発プロジェクトまで、幅広いを持つ研究機関です。

そのTERIが、意外にも、オーガニックハーブを栽培し、販売していました!

ウッタラカンドというヒマラヤに近い州でのプロジェクトで、地元の農民に参加してもらい、薬用やアロマ用の植物を栽培しているとのこと。一流ホテルや小売店にも卸しているそうです。

今回持ち帰ったこのハーブティーは、
ペパーミント、ローズマリー、薔薇の花弁、そしてトゥルシ(Tulsi)のブレンド。


トゥルシは、別名ホーリーバジルといい、アーユルベーダでも用いられるそうです。
抗酸化作用、ストレス軽減、高血圧対策、さらには風邪予防にも効くといわれています。

このテリティ、段ボール一箱購入したのですが、ツアー参加者の間で飛ぶように売れて、なんと残るはこの一箱だけ。今なら、ガイアの事務所で味見できますよ(笑)
ご興味のある方はぜひお知らせください。

2009/10/22

[インド]村のボーイズ登場

村の女の子ばかり紹介していたので、たまには(!)男性陣も紹介しましょう♪

まずは、この方々。

村で子どもたちとじゃれていたら、塀の向こうから「オイオイ」と呼ぶ人がいます。
牛を山から連れて帰ってきたオジサマ達。

若い子たちもいました。

なかなかすがすがしいですね♪

するとオジサンたちがまた「オイオイ」と呼びます。

「オレ達みんな独身なのさ。お嫁さん募集中~♡」ですって。(*_*;

以下、お見合い写真ということで。



2009/10/17

ディワリ(光のお祭り)の晩に

インドでは、今日は「ディワリ(Diwali)」という光のお祭りです。

1年の中で一番大きいお祭りということで、家々はランプ(&最近ではライトのイルミネーション)の灯りで彩られるそうです。

ソーラーランタンもお祭りのときには大活躍すると聞いていますが、まさに今晩は村の家やお寺でお祭りを盛り上げていることと思います。

ちなみに、多くの充電ステーションでは、お祭りや結婚式用の場合、通常より高い金額でソーラーランタンを貸し出しています
もちろん上限は定めていますが、その範囲内であればどういう価格体系にするかは管理人さんの裁量(というかビジネスセンス)に任されています。


今年、ガイア・イニシアティブでは特にディワリのイベントは行いませんでしたが、昨年横浜の山下公園でのディワリ祭のときにランタンを灯しました。
その時の写真です。


いつかディワリのときに村に行きたいですね。

2009/10/16

スーパープランニングさんと打ち合わせ

MR. FRIENDLY (ミスターフレンドリー)をご存知ですか?

言わずと知れた(?)ガイア・イニシアティブの親善大使です。

※調印式の様子はこちらをご覧ください♪

MR. DFRIENDLY、実は先日一緒にインドの村に行ってくれたんです!

<村のランタンステーションにて>


今日は、そのMR.FRIENDLY の会社「スーパープランニング」のお二人と打ち合わせ。

11月にフレンドリーカフェでソーラーランタンプロジェクトのためのイベントを予定しています。そろそろ本格的に準備を始めます。とても素敵な企画になりそうですョ

詳細が決まったらご連絡しますね!

ご参考:MR. FRIENDLYのソーラーランタンプロジェクト

2009/10/15

[インド]クリシュナのこと

チョーター・カクラナ村のGirl's School(女の子向け寺子屋)で一番のお姉さんはクリシュナ(15歳)です。

他にも同い年の子はいるのですが、クリシュナはちょっと別格。
先生の手伝いをしたり、年下の子の世話を焼いたり、私たちにチャイを作ってくれたり、とても大人びていました。おしゃれにも気を遣っているみたい。

彼女は毎日2個、ランタンを借りていきます。
自分の家と、隣の親戚用に。


二日目には、彼女の家にお邪魔しました。
行ってみてわかったのですが、彼女は両親と別々に暮らしていました。
兄弟もいないみたいで、母方の親戚の家に一人預けられていました。詳しい事情は聞けませんでしたが、家にいるときのクリシュナは、心なしか寂しそうに見えました。



私たちが村を離れるとき、大人の一人が、クリシュナをからかいました。
「一緒に日本まで行ったら?」

彼女は笑いませんでした。
泣きそうでした。
目に涙を溜めて、黙って私を抱きしめて、なかなか放してくれませんでした。

クリシュナは賢い子です。
外の世界を見てみたいと思っているでしょう。
(そして彼女なら、機会さえあれば、たくましく自分の未来を切り拓いていけると思います。)

でも、今の彼女の環境では、それが叶わないということもまた、痛いほどわかっているようでした。

日本からはるばるインドまで行く機会に恵まれた私たちと、村に生きる彼女。
どうしてこんな違いが生まれてしまうのでしょうか?
いったい私たちの何が違うというのでしょうか?

2009/10/14

書籍 『BOPを変革する情報通信技術  バングラデシュの挑戦』

『BOPを変革する情報通信技術  バングラデシュの挑戦』
 アシル・アハメッド、大杉卓三 編著
 集広舎

をご紹介。

この本では、バングラデシュ国内に2,000ヵ所以上あるといわれる「テレセンター」(インターネットカフェのようなもの)の様子が詳しく紹介されています。

ガイアのスタディツアーでも、数ある中のひとつ、BRAC(bracNet)の ehut を訪問してきたばかりなので、グラミンなど他事業者との比較も含めて興味津々読みました。

本書の具体的な事業者・事業の情報も有益ですが、
それよりも日本の読者がしっかりと受け止めるべきは、
・BOP層には、ICTへの強いニーズがある
・そのニーズにこたえることがビジネスになりえる
ということではないでしょうか?

電気も電話線もまだまだいきわたっていないバングラデシュのような国で、ICTが活用されている。

「何考えてるんだろうね?」
「そんなのありえないよね?」
「ほかに必要なものもっとあるだろうに。」

という声を(いまだに)聞きます。

確かに、日本の歩んできた道からは、到底考えられないことです。

でも、日本(&先進国)の経験が、唯一絶対の道ではないのです。
今は、技術も、それにかかるコストも、市場環境も違う。

人々が感じるニーズや優先順位も、企業が提供できることも、全然違う「当たり前」が世界中には存在していると、こういう本を通して気づいてほしいと思います。


<ダッカ市内のehut第1号店>

アライアンス・フォーラム財団「バングラデシュ・スタディツアー」

私も今年5月に参加した、アライアンス・フォーラム財団「バングラデシュ・スタディツアー」が、さらにパワーアップして、11月に行われるそうです。

訪問先のBRACはNGOにも関わらず、年間予算約500億円、従業員12万人。
傘下に営利企業も含み、日本で多くの人が想像するNGOとは全くスケールが違います。
NGO、株式会社、といった枠にとらわれず、社会のためにできることをやる、社会に必要とされていることをやる。そんな姿勢に刺激を受ける旅になると思います。お薦めです!!


以下、案内を転記します。
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アライアンス・フォーラム財団 「バングラデシュ・スタディツアー」のご案内

デフタパートナーズ・原丈人さんの財団、アライアンスフォーラムでは、社会の公益と資本主義は両立する、
民間による途上国支援を実際に活動されています。 http://www.allianceforum.org/

その実例がbracNet(バングラデシュのNGO、BRACと民間企業の合弁)です。
事業で得た利益を、株主であるNGOを通じて、公益事業に還元する仕組みで、最新技術を遠隔教育と遠隔医療サービスに活用しています。

ツアーでは、バングラデシュ・ダッカを中心に、このbracNetによる民間による途上国支援を、
BRAC本部・マイクロファイナンスの取り組み等、グラミン銀行や現地の方との交流など予定し、盛りだくさんです。

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アライアンス・フォーラム財団 スタディツアー
「新しい途上国支援の現場を訪ねて」
バングラデシュ・スタディツアー6日間 <2009年11月20日(金)出発>

↓詳細こちらご覧くださいませ
http://www.his-j.com/tyo/group/alliance_forum/index.html

バングラデシュでは、今、社会を変える新しい動きが生まれ、人々の生活の中に生きづいています。
貧困を解消し、人々の自立を促す、新しい理念と画期的な経営手法が、次々と試され、検証しながら、発展を遂げています。
新しい時代の新しい途上国支援のあり方が見えてきます。そこには、新しい自分を発見する扉があるかもしれません。
アライアンス・フォーラム財団は、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

◆期間
2009年11月20日(金)-11月25日(水)

◆ツアーでこんなところを訪問します
 ◇アライアンス・フォーラム財団の活動 民間のよる途上国支援
  ・bracNet社にてマネジメントと意見交換
  ・遠隔医療の現場を見学

 ◇BRACの様々な取り組みを訪問します
  ・BRAC本部でオリエンテーション
  ・農村開発の現場として小学校、保健プログラム、トレーニングセンターの見学
  ・ソーシャルエンタープライズでは、乳製品工場、百貨店のアーロンに立ち寄ります

 ◇マイクロファイナンスの活動を見学します
  ・マイクロファイナンスのミーティング見学
  ・グラミン銀行にてマネジメントと意見交換

 ◇エコへの取り組み
  ・ダッカの都市部だけでなく、ボグラにてRDA(農村開発研究所)の活動見学。
  ・グラミン・シャクティ(ソーラーエネルギーのよる電気や雇用の提供)も視察します。

 ◇現地の大学生や社会人の方と交流食事会も予定してます
 ◇世界遺産パハルプール、ダッカ市内観光つき

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アライアンス・フォーラム財団は、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

2009/10/13

カンボジアのソーラーランタン「Moonlight」

今日はカンボジアのソーラーランタンについて。
「Kamworks」という現地の会社が発売した「Moonlight」という商品。
昼間ソーラーパネルを使って充電しておくと、夜間3時間(弱モードだと7時間)の点灯が可能。

ソーラーパネル、LED、充電池を組み合わせているのは、他のソーラーランタンと同じですが、何と言っても形が特徴的です。

このランタン、実はオランダの学生達がデザインしたのだそうです。
昨年、オランダDelft大学の工業デザイン専攻の学生4名が現地に4カ月滞在して設計したとのこと。
まさに、こういう取り組みがBOPビジネスには必要ですよね。

詳しくは、Kamworksのホームページをご覧ください。

2006年創業のKamworksは、ソーラーホームシステムの導入やソーラーランタンの貸出もやっているそうです。

2009/10/10

2週連続でソーラーランタンがTIMEに載っています

インドから戻って、留守中に届いていた『TIME』をパラパラとめくってみると・・・

なんと2週続けて、ソーラーランタンが紙面に登場しているではないですか!?
うちで扱っているランタンとは別物ですが、それにしても、「ソーラーランタン」と名のつくモノをTIMEで見たのは初めてです!

まずは、
9月21日号の特集「The Rise of the Ethical Consumer(倫理的な消費者の台頭)」の中で、
アメリカのソーシャルベンチャー D.light Design のソーラーランタン。

これは私も前から気になっていました。
どうして10ドル~25ドルで販売できるのか不思議です。(たいてい50ドル位します。)
また、D.lightは事業開始にあたり、アメリカのソーシャルベンチャーキャピタルAcumen Fundの出資を受けています。
彼らがどうやって今のモデルを実現しているのか、今後研究したいと思います。


そしてもう一つは
10月5日号の特集「Heroes of the Environment」で。
パキスタンで輸入業を営むASIM BUKSH氏は、これまで高級品ばかりを輸入していたのですが、9歳の娘さんい触発されて、ソーラーランタンも輸入するようになっただそうです。

2009/10/08

HISにお礼に行きました

今回のスタディツアーでは、HISさんに大変お世話になりました。
私たちの活動に賛同してくださって、普段手配することなどない僻地への旅を引き受けてくださったのです。
日本の方々、そしてインド・デリー支店の方々の全面的なサポートがなければ、ツアー開催など無理でした。
本当に本当に、大感謝です。ありがとうございました。

今日はその気持ちをお伝えしたくて、西新宿のHISさんにお邪魔しました。

あわせて、今回やってみて見えてきた改善点、プランのポイントなどを共有し、次に向けて動き出すことになったのでした。

ソーラーランタンの村に行くのは容易ではありません。
何しろ遠くて不便な場所ですから。(近くて便利なら、とっくに電気が届いていますネ。)
でもそこには普段日本では忘れている何かがあります。
少しでも多くの人にそれを体験してもらいたい。
そのためにツアーをやり続けたいと思っています。

2009/10/07

[インド]ケーサンタのこと

チョーター・カクラナ村で「ランタンを使っていない人に話を聞きたい。」とリクエストしました。
そして連れてこられたのは、なんと充電ステーションの真向かいの家。



そこにいたのは、ケーサンタ(15歳)。

結婚して1年足らずの美少女ですが、終始伏目がちで、私たちの質問にも聞き取れないほど小声で、一言二言を返すのみ。今まで村で会ってきた女の子とは全く違う雰囲気に私たちも戸惑いました。

どういうこと?

管理人さんが説明してくれました。

彼女は5,60km離れた村から嫁いできたのですが、舅が頑固で古い考えの持ち主の上、飲んだくれなのだそうです。
4部屋もある立派な家ですが、明かりはチムニー(覆いのない灯油ランプ)ひとつのみ。
家族5人でどうやって暮らすというのでしょうか?
彼女自身、夜7時に夕食を終えた後、9時に寝るまで「何もしない」でただ座っているのだそうです。
(真っ暗では食器を片づけることすらできません。)

舅はソーラーランタンについても懐疑的で、「高い」と言って使用を許可しないのだそうです。
冷静に考えれば灯油より安くなる可能性が高いのに。

教育に対しても同様です。舅も息子(ケーサンタの夫)も学校に行っていません。
ケーサンタと義妹(8歳)は、周囲の猛烈な説得の甲斐あって、2か月前からGirl's school(寺子屋)に通い始めましたが、舅は決していい顔をしません。

実家も遠く頼れる人もいない。孤独と不安とで希望も自信もなくしてしまったケーサンタ。

たった15歳なのに。
日本でいえば、可能性がいっぱい詰まった未来を夢見る時期。まだこれからですよ。

安っぽい励ましもできず、明るい未来がきっとあるよともいえず。

でも彼女を応援する気持ちを持っている人(私たち)がいるということは伝えたかった。
それで彼女の生活が変わるわけではないけれど。

それでも最後には笑顔を見せてくれました。


彼女がこの素敵な笑顔をいつも見せられる日が来ますように。

2009/10/06

ガイア定例ミーティング:インド報告

インドから帰ってきて初めての定例ミーティングです。
(ガイアでは、代表の野中も出席しての定例ミーティングを隔週で開催しています。)

私は1か月ぶり。しかもあまりにも収穫の多いインド滞在だったので、話は尽きません。
報告から始まって、次のステップ、その次へ・・・と結局6時間以上話しっぱなしでした~。

そのあとも興奮してしまい、夜遅くまで仕事してました。(*^_^*)

2009/10/05

学生チームと再会♪

帰国後初めて、学生ツアー参加者たちと再会しました。
苦楽をともにした仲間との再会、嬉しいですね!!

早稲田大学の学生会館という、私にはだいぶ場違いのシチュエーションでしたが(汗)、
気がつけば、インドに行く前とはまた違った心境&まなざしで学生たちに向き合っている自分がいました。

彼らが日本に帰国したのと入れ替わりで始まった「社会人ツアー」の写真をシェアしつつ、インドの空気を思い出して、帰りはみんなでカレーを食べて帰ったのデシタ。

11月中に報告会を予定しています。

経済産業省のF/S調査に向けて

今年初めて、経済産業省が日本企業の「BOPビジネス」を促進するために、現地F/S調査を支援することになりました。ガイア・イニシアティブでも、三洋電機との共同提案で申し込み、めでたく10件中1件に選ばれました!
経済産業省ホームページ:F/S調査公募結果

今日は現地F/S調査に向けて、第1回ミーティング。
現地に行く時期や、調査の骨子について議論しました。
充電ステーションの未来を探りたいと思っています。
そして現地に根づくビジネスにしたい。
今回の調査は、技術や製品の適合性もさることながら、ビジネスとして成り立つビジネススキームの手がかりを見つけることを重視しています。

2009/10/04

[インド]マヤのこと

私たちがチョーター・カクラナ村にいる間ずっと近くにいたけれど、
いつも少し距離があって、自分から話しかけてはこない。

それがマヤ。15歳。


控え目。だけど「私たちが村の家を見てみたい」と言ったら、まっさきに「私の家に来て」と言って案内してくれました。

私たちがお邪魔したのは平日の午前中。充電ステーションからほんの3分くらいの距離にある彼女の家にいたのは、女性ばかりでした。おばあちゃん、お母さん、お兄さんのお嫁さん、妹たち。

料理は、お嫁さんの役割のようです。ずっと隅のかまどで料理をしていました。
野菜を切ったり、チャパティの生地をこねて、のばして、焼いたり。

(昔々、学校から帰ってくると台所で母が料理していたときのような、どこかほっとする、アットホームな音を聞きながら、インタビューをしました。)

マヤ家の女性たち


マヤは9人兄弟(女4人、男5人)の5番目。
姉たちは学校に通いませんでした。この家の女性で学校に行くのはマヤが初めてなのだそうです。

学校といっても彼女が通っているのは正規の学校ではなく、NGOが開いている寺子屋「Girl's bridge school」なのですが、それでも十分。
ヒンディー語が一番好き、と言ってはにかんでいました。
月曜から土曜まで毎日通うそうです。
ソーラーランタンを借りに行ったり、返しに行くのもマヤの仕事。

もっと勉強したい、働いてみたい、と言う彼女に、「将来何をしたい?」と質問しました。
すると、
「私の気持ちだけでは決められない。だって、結婚しているから。」
との返事。

現実に引き戻されました。

マヤは15歳だけどもう結婚していて、早く旦那さんの家に来るように言われているそうです。
でも彼女はまだ勉強したいから、と言い張って実家に残っています。
ただその先は・・・

旦那さんに従う。それが夫婦、家族というものなのでしょうか。
彼女に選択する権利はないのでしょうか。

2009/10/03

[インド]ローシャンのこと

今回のインド滞在は、いつの旅にも増して、人との出会いが心に残りました。
無電化村に住む人たちは、名もない人ではなく、(あたりまえだけど)ちゃんと名前もあるし、その人だけの人生を持っているんですよね。
私は彼らを尊敬するし、応援するし、わずかな時間だけど出会えたことに感謝しています。

だから一人でも多くをここで紹介していけたらいいなと思っています。

******

まずはチョーター・カクラナ村のローシャン(Roshan)。



ソーラーランタン充電ステーション管理人さんの長女で、18歳。
(でも本当は16歳とのこと!?)

近くの町まで通学しており、来年から大学進学が決まっているそうです。
チョーター・カクラナ村で初めての大学進学者という才媛です!
将来は警察官になりたいと言っていました。

昭和の映画スターのような清楚な雰囲気に、私も他のメンバーもメロメロでした。
プロのカメラマンが一緒にいてくれたらよかったのに~と今でも心残り。(笑)

最初は、静かで真面目な子との印象を受けたのですが、
次第にそうでもないことがわかり・・・
集まってきた子供の中で最年長ということもあり、
ゲームをやると大体「次はあの子を狙って!」などと後ろで指示している、結構ないたずらっ子。
それがまた愛らしいのです。

この地域は、いまだに幼児婚の風習が残っています。
10歳にも満たないうち(下手すると生まれてすぐ)に結婚相手が決まっていたり、
15歳くらいで結婚して旦那さんの家に住んでいたりします。
チョーター・カクラナ村で会った子どもたちも7割くらいは既婚または許婚ありでした。

そんな中、ローシャンも妹キランも未婚。許婚もいません。
古い慣習が根強く残る、人口500人ほどの小さな村の中で、彼女の両親たちがどう考え、今のように子供たちを育てようと思うに至ったのでしょうか?
時間がなくて聞けなかったのが残念。

これからローシャンがどうなるのか?大人になった彼女にまた会いたいです。

最後に家族写真をパチリ↓

2009/10/02

無電化村でも必需品:ケータイ

今週のエコノミストはアフリカのモバイルバンキングを特集していますね。
今日経済産業省で第2回BOPビジネス政策研究会を傍聴してきましたが、そこでもアフリカでの携帯の普及ぶりが言及されました。

私が行ったインドの無電化村も例外ではありません。
電気がなくても、ラジオがなくても、一家に一台携帯電話は当たり前でした。

どこで充電するか、ですか?

電気を引いている近所の家、
畑の中にある農業用ポンプの電源、
近くの町のお店(自分で行けないときは近所の人に預けます)
そして、
携帯電話の電波塔の下に設置された無料の充電設備。
(携帯電話のキャリアも、通話してもらわないことには商売になりませんから、電源は無料で提供するというわけです。)

ソーラーランタンの充電ステーションでも、充電サービスを提供しています。

コミュニケーション、離れた所にいる人とつながること、
これも人間の基本的な欲求なのだと痛感しました。

2009/10/01

インドはどうでしたか?

・・・と既に何度となく聞かれましたが、
ひとことでは言えず言葉につまってしまいます。

言いたいことがたくさんありすぎるから?
いろんな思いが絡み合っているから?

でも、今一番的確かなと思うのは、
あまりに自然に自分の一部になってしまっていて、取り立てて何を言えばいいのかわからない、という心境。

こうして東京で地下鉄に乗り、事務所で働くのも自分の一部だし、
インドの村を牛のふんを避けながら歩き回り、チャイを頂きながら、こどもと拙いヒンディー語で会話するのも(非日常かもしれないけど)、まちがいなく自分の一部。
その意味ではどちらも一緒なんです。

全部が一度ぐちゃっと一緒になったところから、大切なものを抜き出して光を当てていく。

それが私がやるべき次のステップなのかもしれません。

2009/09/30

BOPビジネスフォーラム開催

経済産業省の主催で、BOPビジネスフォーラム『発展途上国の可能性を探る~BOPビジネスによるネクスト・ボリュームゾーンへのアプローチ~』が開催されました。
ガイア・イニシアティブ代表理事である野中も基調講演とパネルディスカッションに登壇しました。

私自身はインドからのフライトが4時間遅れてお昼近くに成田に着いたため、パネルディスカッションの途中から参加しました。
遅れて会場に着いて、一番後ろのドアから会場に入り、全体を見渡してびっくりしました。会場は満席。
これだけの人が「BOPビジネス」を考えるために一同に会したことが、過去に日本であったでしょうか?
日本中あちこちで、BOPビジネスを考え、話し、実践している人は数多くいると思います。でもきっとバラバラですよね。
それに、グラミン銀行のユヌスさんの講演のように、外の成功事例を"聞く"会はあっても、「じゃあ自分たちはどうするのか?」と考える場はなかったかもしれない。
一か所に集まることで生まれるエネルギーのうねり、そういうものってあるのかもしれないと思いました。
これからがますます楽しみになってきました。

とはいえ、インドでは「BOPビジネス」などと改めて区別するでもなく、普通に日々BOPビジネスに取り組んでいる人たちがたくさんいるわけで、日本でのんきに議論しているだけでは彼らとの距離が広がるだけ、とも痛感しました。

2009/09/23

[インド]ジョギプラ・ダニ村の充電ステーション管理人さん

ジョギプラ・ダニ村で充電ステーションの管理人さんになる予定なのが、この方!



ラームケーシュジョーギさん(29歳)。

村の学校の先生です。
学校の先生ということで、村の人たちのこともよく知っているし、周囲からも信頼されているので、今回管理人さんに選ばれました。

こちらの彼の家の屋上にソーラーパネルが設置される予定です。


農家もやっていて、青唐辛子、バズラ、小麦、菜の花などを育てているそうです。
水牛も2頭飼っています。

家族は奥さんのヴィルマさん(28歳)、長女のクリシュナちゃん(9歳)、長男シャームスンダルくん(7歳)の4人。家族写真を撮らせてもらおうと思ったらヴィルマさんが恥ずかしがって、なかなか写真に入ってくれなかったのですが、なんとかOKしてくれました。


クリシュナちゃんはこっちの笑顔のほうが素敵だね!


彼女もお父さんがランタンを貸し出すのを手伝ったり、ランタンの明かりで勉強するのでしょうね~。早く送れるようにサポーターを集めるので待っててね!

[インド]トラの村その1~ジョギプラ・ダニ村

ガイアでは、個人スポンサーからの支援を集めて、次にこのジョギプラ・ダニ村にランタンを届けようとしています

40世帯150人の小さな集落なので、ソーラーランタンはまずは30個だけ導入する予定です。

これからお付き合いが始まる村なので、どんな人たちに会えるか私たちもわくわく&ちょっと緊張してドキドキでした。

まずは、充電ステーションが設置される予定の家に行き、庭の大きなニームの木の下でお話を伺いました。


村の人もたくさん集まってきました。


大人も。



子どもも。(うーん、この子は眠そうですネ)



村の横を巨大な送電線が通っていますが、村には全く電気は来ていません。完全無電化の村です。
家庭で使われているのは、ほかの村と同様、チムニーか灯油ランプ。



飲み水用の井戸は村にひとつ。
私たちが通りかかったとき、ちょうど子どもたちが水汲みや水浴びに集まっていました。

[インド]トラの村とは?

インド北西部のラジャスタン州の中に、インド有数のトラ生息地「ランタンボール国立公園」があります。ラジャスタン州にはもうひとつ「サリスカ動物保護区」というトラ生息地があったのですが、近年そちらのトラは絶滅したとの報告が出ています。ランタンボール国立公園に生息するトラもいまや35~40頭のみということです。

今回ツアーで行ったのは、その「ランタンボール国立公園」と隣接する「ケラ・デヴィ保護区」の間のエリアです。

これが進行方向左側に見えたランタンボール国立公園。


そして反対側には「ケラ・デヴィ保護区」。


その間の比較的平らな一帯に80~90の小さな集落が点在しています。


幅わずか3~10kmのその一帯は、コリドー(回廊)と呼ばれ、トラが二つの保護区を行き来する、保護政策上、重要な位置を占めています。(村の中をトラが横切っていくこともあるそうです!)

村の人たちは農業に従事していますが、わずかな謝礼金欲しさに、トラの密猟者に加担してしまうことがあるそうです。(密猟されたトラは末端価格約500万円で取引されるそうですが、こうした農民に支払われる謝礼は数千円とのこと。)


この地で活動するNGOタイガーウォッチでは、これらの集落の人たちにむしろ密猟を通報する仲間になってほしい、との思いから、彼らの生活環境改善も支援しています。

そしてこのたび、ソーラーランタン導入対象として村を20村ほど選びました。

ツアーで訪問したのは、その中の2か所です。ガイアからの支援はまずはこの2村に行くことになっています!

2009/09/22

[インド]トラの村まで、とーーっても長い道のり

社会人ツアー、本日はソーラーランタン導入予定の村に行きます。

導入予定の村は、ランタンボール国立公園のすぐそばにあります。

ランタンボール国立公園には野生のトラが生息しています。
トラは絶滅危惧種ですが、毛皮が高く売れるため常に密猟の危機に晒されています。
ランタンボールも例外ではありません。

ここでなぜソーラーランタンか?

それは追々ご説明するとして・・・まずは、長い長い道のりをドライブしなければいけません。
しかも途中、道路の舗装状態が悪く、徐行を余儀なくされました。
最後はお尻が痛かった(>_<)
しかもお昼も食べ損ねました。参加者のみなさん、ごめんなさい!


より大きな地図で 2009年9月スタディツアー を表示

2009/09/12

[インド]ランタンの村ともお別れ

暗くなり、カバディも終わりの時間となりました。
充電ステーションの前にはこのとき200人を越える人が集まっていたでしょうか。

まずNGOのロヒタスが挨拶をし、
私も挨拶をしました。学生たちも一言ずつ、お礼を言いました。

最後に村人たちが、地元の歌を披露してくれました。

ランタンの明かりに照らされながらのラジャスタンの歌をお楽しみください↓



私たちが村を去るとき、辺りは本当に真っ暗でした。

そしてその暗闇の中に点々と白い光が輝いています。ランタンです。

ああ、今晩もランタンが当たり前のように使われている。

その当たり前が当たり前であり続けること、
より多くの人にとって当たり前にならなければいけないこと
に思いを馳せながら、一同村を後にしました。

スンダルプラ村のみなさん、そしてほかの村のみなさん、
私たちを迎えてくれて、本当にありがとうございました。

空には無数の星が輝いていました。

[インド]国技カバディを体験

「カバディ」を知っていますか?

インド発祥のスポーツで、インドの国技になっているそうです。
攻撃側のチームの一人が、「カバディ、カバディ、カバディ、・・・」と唱えながら敵陣に入り、敵の誰かにタッチして、自陣に戻ってきたらポイントになります。

自陣を出てから戻るまで、「カバディ、カバディ、カバディ、・・・」の文句が途切れてはいけません。
敵側は、攻撃者の言葉が途切れるように、妨害をしてきます。

・・・という、おぼろげながら聞いたことのあった「カバディ」を、まさか私たちも村でやることになろうとは!?


スンダルプラについて、「気持ちいい村だー」と思っていたのもつかの間、
管理人さんの家の前で、あっという間に日印対抗カバディ大会が始まりました!





日本チームも相当頑張っているのですが、やはり経験の差でしょうか。
インドチームのオジサン達のほうが優勢です。村の人も面白がって応援してくれました。



ちなみに、「女の子はやっちゃいけません!!」と管理人さんの奥さんに叱られて、女性陣は観戦に回りました。(涙)