2009/10/04

[インド]マヤのこと

私たちがチョーター・カクラナ村にいる間ずっと近くにいたけれど、
いつも少し距離があって、自分から話しかけてはこない。

それがマヤ。15歳。


控え目。だけど「私たちが村の家を見てみたい」と言ったら、まっさきに「私の家に来て」と言って案内してくれました。

私たちがお邪魔したのは平日の午前中。充電ステーションからほんの3分くらいの距離にある彼女の家にいたのは、女性ばかりでした。おばあちゃん、お母さん、お兄さんのお嫁さん、妹たち。

料理は、お嫁さんの役割のようです。ずっと隅のかまどで料理をしていました。
野菜を切ったり、チャパティの生地をこねて、のばして、焼いたり。

(昔々、学校から帰ってくると台所で母が料理していたときのような、どこかほっとする、アットホームな音を聞きながら、インタビューをしました。)

マヤ家の女性たち


マヤは9人兄弟(女4人、男5人)の5番目。
姉たちは学校に通いませんでした。この家の女性で学校に行くのはマヤが初めてなのだそうです。

学校といっても彼女が通っているのは正規の学校ではなく、NGOが開いている寺子屋「Girl's bridge school」なのですが、それでも十分。
ヒンディー語が一番好き、と言ってはにかんでいました。
月曜から土曜まで毎日通うそうです。
ソーラーランタンを借りに行ったり、返しに行くのもマヤの仕事。

もっと勉強したい、働いてみたい、と言う彼女に、「将来何をしたい?」と質問しました。
すると、
「私の気持ちだけでは決められない。だって、結婚しているから。」
との返事。

現実に引き戻されました。

マヤは15歳だけどもう結婚していて、早く旦那さんの家に来るように言われているそうです。
でも彼女はまだ勉強したいから、と言い張って実家に残っています。
ただその先は・・・

旦那さんに従う。それが夫婦、家族というものなのでしょうか。
彼女に選択する権利はないのでしょうか。

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