チョーター・カクラナ村のGirl's School(女の子向け寺子屋)で一番のお姉さんはクリシュナ(15歳)です。
他にも同い年の子はいるのですが、クリシュナはちょっと別格。
先生の手伝いをしたり、年下の子の世話を焼いたり、私たちにチャイを作ってくれたり、とても大人びていました。おしゃれにも気を遣っているみたい。
彼女は毎日2個、ランタンを借りていきます。
自分の家と、隣の親戚用に。
二日目には、彼女の家にお邪魔しました。
行ってみてわかったのですが、彼女は両親と別々に暮らしていました。
兄弟もいないみたいで、母方の親戚の家に一人預けられていました。詳しい事情は聞けませんでしたが、家にいるときのクリシュナは、心なしか寂しそうに見えました。
私たちが村を離れるとき、大人の一人が、クリシュナをからかいました。
「一緒に日本まで行ったら?」
彼女は笑いませんでした。
泣きそうでした。
目に涙を溜めて、黙って私を抱きしめて、なかなか放してくれませんでした。
クリシュナは賢い子です。
外の世界を見てみたいと思っているでしょう。
(そして彼女なら、機会さえあれば、たくましく自分の未来を切り拓いていけると思います。)
でも、今の彼女の環境では、それが叶わないということもまた、痛いほどわかっているようでした。
日本からはるばるインドまで行く機会に恵まれた私たちと、村に生きる彼女。
どうしてこんな違いが生まれてしまうのでしょうか?
いったい私たちの何が違うというのでしょうか?
2009/10/15
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿