チョーター・カクラナ村で「ランタンを使っていない人に話を聞きたい。」とリクエストしました。
そして連れてこられたのは、なんと充電ステーションの真向かいの家。
そこにいたのは、ケーサンタ(15歳)。
結婚して1年足らずの美少女ですが、終始伏目がちで、私たちの質問にも聞き取れないほど小声で、一言二言を返すのみ。今まで村で会ってきた女の子とは全く違う雰囲気に私たちも戸惑いました。
どういうこと?
管理人さんが説明してくれました。
彼女は5,60km離れた村から嫁いできたのですが、舅が頑固で古い考えの持ち主の上、飲んだくれなのだそうです。
4部屋もある立派な家ですが、明かりはチムニー(覆いのない灯油ランプ)ひとつのみ。
家族5人でどうやって暮らすというのでしょうか?
彼女自身、夜7時に夕食を終えた後、9時に寝るまで「何もしない」でただ座っているのだそうです。
(真っ暗では食器を片づけることすらできません。)
舅はソーラーランタンについても懐疑的で、「高い」と言って使用を許可しないのだそうです。
冷静に考えれば灯油より安くなる可能性が高いのに。
教育に対しても同様です。舅も息子(ケーサンタの夫)も学校に行っていません。
ケーサンタと義妹(8歳)は、周囲の猛烈な説得の甲斐あって、2か月前からGirl's school(寺子屋)に通い始めましたが、舅は決していい顔をしません。
実家も遠く頼れる人もいない。孤独と不安とで希望も自信もなくしてしまったケーサンタ。
たった15歳なのに。
日本でいえば、可能性がいっぱい詰まった未来を夢見る時期。まだこれからですよ。
安っぽい励ましもできず、明るい未来がきっとあるよともいえず。
でも彼女を応援する気持ちを持っている人(私たち)がいるということは伝えたかった。
それで彼女の生活が変わるわけではないけれど。
それでも最後には笑顔を見せてくれました。
彼女がこの素敵な笑顔をいつも見せられる日が来ますように。
2009/10/07
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