2009/10/14

書籍 『BOPを変革する情報通信技術  バングラデシュの挑戦』

『BOPを変革する情報通信技術  バングラデシュの挑戦』
 アシル・アハメッド、大杉卓三 編著
 集広舎

をご紹介。

この本では、バングラデシュ国内に2,000ヵ所以上あるといわれる「テレセンター」(インターネットカフェのようなもの)の様子が詳しく紹介されています。

ガイアのスタディツアーでも、数ある中のひとつ、BRAC(bracNet)の ehut を訪問してきたばかりなので、グラミンなど他事業者との比較も含めて興味津々読みました。

本書の具体的な事業者・事業の情報も有益ですが、
それよりも日本の読者がしっかりと受け止めるべきは、
・BOP層には、ICTへの強いニーズがある
・そのニーズにこたえることがビジネスになりえる
ということではないでしょうか?

電気も電話線もまだまだいきわたっていないバングラデシュのような国で、ICTが活用されている。

「何考えてるんだろうね?」
「そんなのありえないよね?」
「ほかに必要なものもっとあるだろうに。」

という声を(いまだに)聞きます。

確かに、日本の歩んできた道からは、到底考えられないことです。

でも、日本(&先進国)の経験が、唯一絶対の道ではないのです。
今は、技術も、それにかかるコストも、市場環境も違う。

人々が感じるニーズや優先順位も、企業が提供できることも、全然違う「当たり前」が世界中には存在していると、こういう本を通して気づいてほしいと思います。


<ダッカ市内のehut第1号店>

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