2010/03/31

無電化村で一番驚いたことは何ですか?

先日プレゼンを準備するために現地で取った写真をぱらぱらと見ていた時、「あ、これはすごい!」と改めて思ったのが、この1枚。

まるで空気に黒い色がついているみたいな、夜の闇が感じられる1枚です。

無電化村に行ってみて一番驚いたことは何ですか?とよく聞かれます。
まちがいなく、「夜の暗さ」です。
日本にいたら(それも特に東京にいたら)、部屋の電気を消しても真っ暗にはなりません。夜の道だって街灯とネオンで十分明るい。

無電化村では、自分の足も見えません。1メートルも離れていない相手が誰だかわからないことだってあります。
星空がきれいという利点はありますが、食べ終わった夕食の食器すら片付けられないほどの暗さは、やはり村の人たちから経済的、社会的な機会を奪っていると思います。

2010/03/30

満月の晩

今日は満月でした。きれいでしたねー。

ちなみに、村では満月の晩はランタンの貸し出し数が減るそうです。
月明かりがあるから。。。

なるほど、ですね。

自然のリズムと共に生きているなあと(私たちは普段忘れがちなので)感心すると同時に、
わずかでも節約できるときは節約しようと努力する村人たちの経済状態を垣間見る話でした。

イベント企画会議@インド料理屋

昨晩、六本木のインドレストランで、今後2-3か月で行うイベントの企画会議を行いました。参加者5名。インドではおなじみの「キングフィッシャー」を片手に話に花が咲きました。
企画の内容は追々ご紹介していくとして、まずはこのレストランについて。
http://www.swagat-jp.com/
六本木駅近くの小さくておしゃれなこのレストランが、我々の夜のミーティング拠点になりつつあります!

オーナーさんがソーラーランタンプロジェクトに共感してくだっさって、お店にソーラーランタンプロジェクトのパンフレットを置いてくださっています。
昨日練っていた企画も、一つはこのお店をお借りしてのイベントです。

食事もおいしいですよ。あまり気取らない、手軽なメニュー(お値段も手ごろ)が多いです。ナンはおかず、チャパティ中心なのも、オーナーさんのこだわりだとか。

今度は写真撮ってきます!

2010/03/29

東芝プラントシステム様訪問

ソーラーランタンプロジェクトを2年間ずっとサポートしてくださっている東芝プラントシステム様に、2009年度も残り3日となった今日、ご挨拶に伺いました。
この半年くらいの進展を中心にご報告し、これからどうしたいか、どうしてほしいか、など様々な角度から意見交換をさせて頂きました。
こうして息長く、応援してくださる方がいてくださるというのは、私たちにとってとても励みになります。
社員の皆様、本当にありがとうございます!!

2010/03/26

D.lightのソーラーランタンKiran

朝一番で、グランマさんの事務所までソーラーランタンを返しにいきました。

先週末のプレゼンでいろいろなタイプのランタンを紹介したかったので、グランマさんのコレクション(?)の中から、D.lightという会社の小ぶりのランタン「Kiran」をお借りしたのです。

これがそのKiran。
私たちがインドで使っているランタンとは違って、ソーラーパネルとライトが一体になっています。価格は10ドル。

通常出回っている大きいものに比べると、やはり明るさは劣るのですが、この軽さと安さは魅力的ですよね。
私がこれまでに訪れた農村では、家の中央(中庭のような場所)にランタンを置いて、できるだけその明かりが家中に(わずかであっても)拡散するように使われていました。そうすれば、一つのライトで、こちらの隅ではお母さんが調理、反対側には子ども、あっちにはお父さん・・・というようにみんなが光の恩恵を受けられるので。

Kiranの場合はどう使われているのでしょうか。この形と明るさだったら、家の中央にどんと置いて使うというより、夜、畑に持っていったり、納屋に行く時に持っていったり、子どもが学校の行き帰りに持ち歩いたり、といった時に重宝するかもしれませんね。

2010/03/12

お知らせ: 「大学」×「技術」×「BOP」 - 日本発、世界を変えるイノベーション

来る3月20日、下記シンポジウムが予定されています。
ガイアのソーラーランタンプロジェクトも第三部でご紹介します。

私は技術者ではないので(バリバリ文系です)自分で何か技術を開発する力はありません。
でも、いえ、だからこそ、ガイア・ヴィレッジの活動を通じて、技術が生まれるきっかけ作りや市場との関係性づくり、普及のお手伝いをしたいと思っています。現地の方たちの役に立つと同時に、つくる側の人の役に立つという、二重の喜びです。

・・・なんてことを感じてくださる仲間が増える日になりますように。

奮ってご参加ください!

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この度、「大学」×「技術」×「BOP」- 日本発、世界を変えるイノベーションと題しました一般公開シンポジウムを開催致しますので、ご連絡致します。

貧困を始めとする、地球規模の様々な社会問題の解決が求められている中で、世界のトップ大学を中心に「技術」と「国際開発」を組み合わせた実践的教育が注目されています。技術立国を目指し、世界の課題解決を使命とするわが国でも、グローバルリーダー育成、実効性のある国際貢献、さらなる産学官連携に取組み、新たな理工学教育のあり方を世界に発信することが必要です。

本シンポジウムでは、その第一歩として、マサチューセッツ工科大学(MIT)の途上国開発に寄与する先進的講義(D-Lab)、そして日本の大学、産業界における取組みを紹介し、日本で進めるべき理工学教育・産学連携のあり方を考えます。詳細は下記のとおりとなっております。

ご多忙の折とは存じますが、是非ともご臨席をお願い申し上げます。




■イベント名
「大学」×「技術」×「BOP」 - 日本発、世界を変えるイノベーション

■ 開催日時・場所
2010年3月20日(土) 10:00 - 17:00
政策研究大学院大学 想海樓ホール
※会場へのアクセスはこちら
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access.html

■ 主催
「大学」×「技術」×「BOP」 シンポジウム実行委員会

■ 共催
政策研究大学院大学

■ 参加申込/お問い合わせ
参加申込、およびイベント、その他のお問い合わせは、こちらのサイトよりお願いいたします。
http://sites.google.com/site/dlabjapan/
申込期限は3月18日(木)24:00です。
※参加費は無料です。
※定員(250名)到達次第の締め切りとさせて頂きます。

■ プログラム

<午前の部> 10:00 - 12:00
・主催者挨拶
・基調講演 - William H. Saito 氏 (CEO, Intecur, K.K.)
・欧米のトップスクールにおける適正技術教育の広がり - 陸 翔 (ハーバード・ケネディースクール)

第1部 MIT D-Labの取り組み
モデレーター - 陸 翔
・D-Lab の概要 - 遠藤 謙, José Gómez-Márquez(MIT)
・D-Lab Health (医療機器開発)José Gómez-Márquez (MIT)
・D-Lab Prosthetics (義足開発) - 遠藤 謙 (MIT)

<午後の部> 13:00 - 17:00
第2部 日本の大学における取り組み
モデレーター:高田潤一 氏(東京工業大学国際開発工学専攻長)
・エジプト日本科学技術大学 - ラメシュ・ポカレル氏 (九州大学助教)
・BOPを変革する情報通信技術 - アシル・アハメッド 氏 (九州大学准教授)
・ICU サービスラーニングセンター - 本郷好和 氏 (国際基督教大学准教授)

第3部 産業界の取り組み、産学連携への期待
モデレーター: 岡田正大 氏 (慶應ビジネススクール准教授)
・南アジアのソーラー灌漑電気自動車 - 金平直人 氏 (大手コンサルティング会社)
・ガイア・ソーラーランタンプロジェクト - 藤田周子 氏 (ガイア・イニシアティブ事務局長)
・ユーザーイノベーションを通じた途上国向け商品開発 -西山浩平 氏 (エレファントデザイン代表取締役)
・世界中の水をきれいに - 小田 兼利 氏(日本ポリグル会長)

・基調講演 黒川清 氏 (政策研究大学院大学教授)
・閉会の辞

※各部末では、質疑応答、総合討議の時間がございます。
※日本語/英語両方でのセッションを予定しています。
※講演者・タイトルについては、変更の可能性があります。

2010/03/10

NHKでソーラーランタンが紹介される予定です

明日11日(木)13:45ごろから、NHK総合テレビ「スタジオパークからこんにちは」の中で、ソーラーランタンが紹介される予定です。
インドの村で使われているのと同じ、黄色いソーラーランタンが登場するはず。(ちゃんと充電されているかしら?)
この機会に、現地の様子やソーラーランタンという物自体を知ってくださる方が増えたら嬉しいです。

2010/03/02

100匹目のサルまでもう少し・・・かな?

あっという間に2月が過ぎ去って行きました。
ブログを書かなかった間もガイアの活動はめまぐるしく進んでいました。

2月6日の読売新聞夕刊にソーラーランタンの記事が出て以来、問い合わせが増えています。
マスメディアの力ですね。
そして同時に不思議なことも。
どうも、ご連絡くださった方の多くは、実は読売新聞を見ていないようなんです。

それでふと浮かんだのが、「100匹目のサル」現象。

ソーラーランタンプロジェクトは今どれくらいまできてるでしょうね。
85匹くらいいってるかな??(贔屓目に見過ぎでしょうか?笑)

夢は大きく、そして足元は着実に。
ブログも書きますねー。

2010/03/01

BOPビジネスに燃える若者@サンフランシスコ

先週サンフランシスコに行ったときに、BOPビジネス/ソーシャルビジネスに燃える同年代のアメリカ人に出会いました。その一人がこのサイトの著者の一人、ブライアン。
http://risingpyramid.org/

昼間はコンサル会社でバリバリ働き、夜や週末はBOPビジネスを熱く語る。

何やら東京で夜な夜な出会う人たちと同じ匂いがします。
アメリカにもいるんだー!!と感動。その場にいた5人全員が初対面だったのですが、BOPビジネスへの熱意で一瞬の内に強い絆が生まれました。

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歴史のサイクルは70年毎に変わると言われていて、次のサイクルに移ると直前のサイクルでは当たり前だった価値観が、不思議なくらい当たり前ではなくなるのだそうです。
次の節目は2015年ごろ。
今はじわじわと変化の兆しがあちこちで現れ始めているタイミングでしょうか。
BOPビジネス/ソーシャルビジネスも、今の子どもたちが社会人になるころには、至極当然なキャリアパスになっているのかもしれませんね。その潮流を加速する一端を担っていきたいと思います。